ズバリ問う。
エロサイトは”オイシイ”か?
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意外にも思われるかもしれないが、”エロい夜遊び”と”エロサイト”の両立というのは案外微妙な位置関係で保たれている。
例えば想像して欲しい。
君が入社6年目の某広告会社勤務の営業マンだったとしよう。歳は三十路リーチの29歳。出勤は毎朝8時が定時、晩はクライアントとのアポイントの都合にもよるが早くて20時、打ち合わせが長引けば午前様も当たり前、という労働基準法クソ食らえ!という毎日である。無論残業代などは一切ナシ。そしてそんな激務の最中、バカが付くほど風俗好きのこの男は、キャバからヘルスまで三日に一度は入店しないと手足が震え出すという風俗ドラッガー。おまけにテレクラ、ナンパにも惜しみなく注力し週末の夜は兎を狙う鷹のような目で夜の闇の中に視線を光らせている。
そんな彼にはもう一つの顔がある。”エロサイト管理者”、という顔である。サイト運営4年目、トップページヒットは90万を越え、日々およそ千五百名の読者がそこを訪れる。しかし彼のエロサイトにはアイドルのヨコ乳も、コギャルの逆さ撮りも、淫乱未亡人のナマ下着販売コーナーもない。モロ画像もハメ撮りもない。…そこにあるものは、管理者の性癖をとうとうと暴露し続けた400ページを越えるテキストだけである。
ギャルと乳クリ合う時間さえ削って彼はサイトを更新し続ける。エロ日記一本書くために朝4時半から起き出して、浮かんだネタを綴る日もある、という。読者からのファンレターの返事はすべて書き、リンクの希望にはすぐに応える。仕事の合間にも大スポはじめとする風俗紙のチェックも怠らない。
更新をするその横では容赦なく携帯電話が鳴り響く。真夜中4時半にキャバ嬢の無遠慮な呼び出しがわずかな眠りの時間さえ切り裂いていく。寝ぼけ眼で彼女たちの愚痴に耳を傾け相槌を打つ。そして彼女たちの呼び出しに応えれば、朝5時の特選カルビの肉汁が、彼の胃を痙攣させて穴を開けていくことになる。…それでも、しかし彼の指は止まらない。ヒダ肉壁を突き上げ、愛用のモバイルパソコンのキーボードを基盤がたわむほど打ち込み続けていく。
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…例えばそう、もし仮にこんな男がいたならば、そしてもしこんな男の境遇にその身を置いたとするならば、人生をオーバーヒートさせ、命の灯火でさえも犠牲にして、それでも彼は”エロ”と”エロサイト”の両立に人生を賭けている、ということになる。彼の恋人はエロサイトであり、彼の友は愛すべき読者である。夜のネオンは彼にとって人生という航海を照らし出す灯台であり、亀頭からほとばしる我慢汁は彼の魂が脈打つ拍動そのもの、であろう。
そこでもう一度問う。
エロサイトは”オイシイ”のだろうか?
諸兄に答えはすでに見えているハズである。
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アナ『皆様こんばんわ。”ルック・ルック・エロサイト”の時間です。今日のゲストは、1000本以上のエロ日記を書き続けて早4年、のテキストエロサイト”新・極私的性癖頁”の管理者、セクシャルモバイラーことセクモバさんっ!ですっ!さぁみなさん、拍手拍手!パチパチパチ!』
セクモバ「水着ギャルがいねぇーぞ、コラ。ゲストに一発ヤラせてくれる、って聞いたからこんな恥ずかしい番組に出てやってるんだ、用意してあるんだろうなぁ?」
アナ『さっそく出ましたよ、”セクモバ節”がっ!。数百万人が見てるであろうこの人気番組掴まえて、”水着ギャルとヤラせろ”、ですって!?、いやいや、さすがテキストエロで100万ヒットです。根性とカリ首の張り方が違います。
セクモバ「コラ、チンカスアナ、テメェ好き放題言いやがって。あんまり調子にノッてるとエロ日記のネタにするぞコラ、あとで一枚デジカメで写させろ。恥ずかしいオレの亀頭写真とお前の画像を合成させてトップページに貼り付けてやる。そしてその画像からお前の女房の公式サイトに直リンクしてやる。」
アナ『プ、プロデューサー、だ、大丈夫ですかっ!?、背中向けないでくださいよっ!…なんだかスタジオ全体が重苦しい空気に包まれていますが…、え?、あ、そうそう、インタビューでしたね。…はい、わかりました。で、では本題に入ろうと思います。さ、さてセクモバさん、今夜出演して頂いたのにはワケがあります。ズバリ質問させてください。”エロサイトはオイシイ”ですか?、どうですか、そこんところを隠すことなくズバッと語ってくださいっ!』
セクモバ「シケた茶菓子しかねぇスタジオだぜ、西中島のキャバ嬢の部屋にだってもうちょっとコマシなお茶受け位あるっちゅーもんだ。なんだこりゃ、ただの水じゃねぇーか、チェッ、エロサイト管理者だからって言って随分安く見られたもんだな。まぁいい、あとでガッポリ出演料ボッたくってやる。」
アナ『…いやいや、あのセクモバさん、そうじゃなくてですね、質問なんですが…。』
セクモバ「話の腰を折る野郎だオメェは!。わかってるっちゅーの、ゴチャゴチャうるせーっちゅーの。”流れ”ってものが見えてネェ男だな、お前そんなチンケな進行してるようじゃ西中島のキャバ嬢は何度同伴しようが指名しようが一生持ち帰りできねぇぞ、コラ。」
アナ『イ、痛い!、な、投げないでください!フリップ投げつけないでくださいよ、それあとでクイズの回答書いてもらうフリップなのに…』
セクモバ「わかってるちゅーの、あー、ホントにコうるせー野郎だ。要するにアレだろ、エロサイトだろうがっ!、それが”オイシイ”か、”オイシクないか”、って話だろうが。ズバッ!と語ってやるから覚悟しろ!、オイコラ、どのカメラだ、アップ!だ、アップ!だ!。毛穴が見えるほどアップにしろ!、オレの鼻毛画像で300万人のギャルを昇天させてやるっ。」
アナ『…。』
セクモバ「イイか耳の穴をカッポじってよく聞きやがれっ。エロサイトがオイシイか、オイシクないか、ってことだがな、はっきり言わせて貰うとだな。
スゲーオイシイ!
に決まってるだろうがっ!コラ!、じゃなかったらこんなバカげた人生誰が好きこのんでやるかっつーの!、そらもうなんだ、平均睡眠時間3時間でヘルスのベッドで思わず居眠りしちゃうようなそんなアツい人生だ、コレがオイシイって言わないで何が一体オイシイんだよ!』
アナ『…そういうのは普通”オイシイ”って言わないんじゃないでしょうか…。何か見返りあるんですか?』
セクモバ「カァーッペ!だからお前は凡人だっつーの!、いいか良く聞け。見返りなんてものはどうだ、その両目で世界を見渡してみろ。ありとあらゆる可能性がお前に微笑みかけてくるような、そんな魂がブルブル震える、そんな想い、こそが見返りじゃなねぇーのか。何?広告費稼ぎたい?、何読者とナマハメしたい?、テメェ!そうじゃねぇーだろ、そんな些末的なメリットじゃネェ!オレが言いたいのは、そんなチンケな事じゃねぇーんだよ!、魂だよ、魂。魂がブルブル震えるその想い、なんだよ。それがエロサイトにはあるんだよ、そんな想いができるってのは、コレはもう十分オイシイんだよ、どうだマイったか!』
FIN