アナ『で。いかがだったんでしょうか?』
オレ『何が?』
アナ『いや何が、ってこの1年振り返ってですよ。今年一年思い出してみて、今年は強くヌイた、と胸張って断言できる06年だったんでしょうか?』
オレ『胸なんか張れるかバカ。チンカスイヤーだ』
アナ『な、情けない…』
オレ『なにがチンカスだったか、って、とにかく、新しい領域にチャレンジする、という前屈みな姿勢がゼロだったな。そういうアツい射精がゼロだった。ある意味、ここ10年で一番チンケだったとも言える。』
アナ『新しいお店に入店もしてないですしね。風俗行っても、ついつい安全パイ指名してましたもんね。』
オレ『そのとーり。ザッツ・ライト。オレは世界で一番チンケだ。うるせーバカ大きなお世話だ』
アナ『セクモバさんの背中を見て、しゃがんで踏ん張ってる未来の若者達に亀頭が向けられませんね。一体何でそんなにチンケなヌキザマになったんでしょうか?』
オレ『ハズレることにおびえてしまった。地雷を踏むことを躊躇ってしまった。幸運の女神は、死線をくぐり抜けた者にだけ微笑みかけるのに、最後の最後の一線を踏み越えられない、そういう琴線を前に尻込みしてしまうようなそんな射精が続いた。悔やんでも悔やみきれん。まぁでも、すべては終わったことだ。』
アナ『もはや、風俗やキャバクラに飽いた?のでしょうか?』
オレ『いや、それはない。だが、突撃精神は確実に年々失われつつある。いずれにしてももはや、キング・オブ・風俗、の称号はもはや返上せざるえまい。ただの中年エロオヤジに成り下がったわ。』
アナ『来年こそは、サイト設立の頃のアツイ原点に立ち返る気概はありませんか?』
オレ『残念だが、そういう気概はすでに失われてしまった。もはや、エロオヤジに過ぎん』
アナ『来年の抱負はいかがでしょうか?新たなチャレンジスピリットを静かに煮えたぎらせている、ということはありませんか?』
オレ『誠に残念だが、現時点でそれはない。もはや、枯れた、のだ。目の前にはただ、積み上げられたたばこの吸い殻と、虚しく過ごした時間だけがふわふわと漂っているかのようだ。サイト運営者としては、完全に打ちのめされてしまった。刀は折れ、矢も尽きた。』
アナ『なんだか淋しい言葉ですね。』
オレ『エピローグというのは概してそういうものだ。』
アナ『ところで暮れも押し迫った31日だというのに、まだ事務所ですか。しかも一人で。』
オレ『ああ。そうだ。オレのライフには年末年始も盆正月もない。あるのはただ、目の前に積まれた仕様書と制作依頼書とそしてセンズリの始末で汚れたティッシュだけだ。やかましいほっとけや。』
アナ『せめて宝くじでも当たってると良いですね』
オレ『そうだな。200枚買ってあるからな。一枚くらいはドカンと来るだろう、ドカンと。ドカンと来たらもう全部投げ出してオレはニュージーランドでも行って一生牧畜をして暮らすよ。しかしその前に、今年のヌキ納めをしてこなくてはならんだろうな。』
アナ『ドカンと一発ですか?』
オレ『やかましい。巧いこと言ったつもりか?。今年の年越しは、ヘルスの個室でか?。嗚呼情けない。なんなんだこのくだらない人生は。っていうか、そもそもオレのハニーはドコ行った?、何?、友達と海外?ラスベガス?、ナメてんのかアイツは!』
アナ『まあじゃあ大晦日に最後に風俗でも行ってサクっと一年締めてきてくださいよ。今日は久しぶりにインタビューに応えていただいて有り難うございました。コレつまらないものですが、渋谷の店の入会金指名料無料券、です。ではまた皆さん、来年。アデュー!』