タマには湿っぽい話しでもしようか。
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半年くらい前のことかな。ちょっと気分転換にヌキに行ったことがあった。まぁ細かいお店のことはどうでもいい。店員さんお薦め、というか、その日の受付カウンターにはその子とあともう一人か二人のジャミラ系がいるばかりで、まぁ選べるつっても選べない状況の中である子を写真指名して入店した。
いわゆるホテル系のお店だったので、テクテクと歩いて指定先のホテルへ行った。スタッフの人の説明通り、ホテルに着く、受付伝票のようなものをカウンターへ出す、2階のドコドコルームへ行け、と言われる。階段を上がる。部屋の前に来る。ベルを鳴らす。30秒待って中へ入る。鍵を閉める。
お部屋の中にはもう女の子が来ていた。浴室で何かばしゃばしゃと音が聞こえる。顔を出してコンニチワ、と言う。彼女も頷いて微笑む。どこか陰のある子だ。
服を脱いでこっちへいらっしゃい、というのでそそくさと服を脱ぎ捨て浴室へ入る。中は意外に広く、大きなマットも置いてある。ジャバジャバとかき混ぜていたのはローションだった。ひとしきり体を洗い流してもらい、マットへ寝そべる。チョロチョロとローションを全身に塗りたくられ、スケベでエロいマット踊りがクリ広げられる。
途中経過は省略して結論を先に言う。僕はとても後悔した。それも、かなり猛烈に悔やんだ。自責の念で帰り道にアブなく中央分離帯を乗り越えたくなる程の切なくて、辛くて、そして哀しい気分だった。僕はその当時、確かに忙しかった。それも血のションベンがマジ出るようなそんなハードな日々だった。ある意味、冷静さを失っていた。言うならば、自分さえ良ければそれで良い、とそういう部分があった。理性的になれなかった。合理的、かつ、客観的に物事の判断がつきにくくなっていた。
別に本番をしたとかそういう事じゃない。本番なんかしない。そういう意味じゃない。でも僕はある意味、もっと酷い事をした。彼女はその事を一切咎め(とがめ)なかったし、むしろ好意的にとても良かったよ、と感想を言ってくれた。でもそれは彼女の側の問題であって、僕としては、決してそういう事はするべきではなかった。彼女がなんと言おうと、それは僕の側の大きな問題であり、僕の側の最悪な結末だった。僕は心から悔やんだ。
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風俗というのは真剣な話し、ある意味僕は文化であり伝統でありそしてまた一つの男女の接点、だと考えているけれど、一つ一つの射精が、そのすべてがやはりセンズリとは異なるプレミアムな出来事なんだ、と。そういうスタンスで接してきたつもりだった。だから、一度一度のウッ出る、にも色々なドラマを実感してきたし、様々な葛藤や情緒や男女の気持ちの揺れ動きや交わり、そして切なかったりうれしかったりする本当に色々な種類の感動や快感を経験してきたつもりだった。どんなにチンケな射精に終わろうとも、いや、喩えるなら、射精すらできなかったとしても、それはそれで一つの間違いのない僕の経験だった。大切な思い出だった。今ではもう思い出せないような射精であっても、その一つ一つはこの亀頭の傷になって刻まれ、タマキンの皺になって轍をきざんできた、とそう考えてきた。そういう意味では、どんな相手であっても大切に考えてきた。どんな嫌な思いをしたとしても、少し時間がたてば綺麗な心で思い出せた。ある意味、彼女たちを尊敬している、と言っても良い。
でもその日その時の僕は、彼女を酷く貶めて(おとしめて)しまった。彼女が何も言わないことで、僕はより一層深く深く悔やんだ。僕は最悪な男だった。彼女が何も言わなくても、そして世間が何も言わなくても、僕はその事実をこれから棺桶に入るまで抱え込んで悔やみ続けるのだ。